2009-01-01から1年間の記事一覧

アイフルADR成立

アイフルADR成立 アイフルとその子会社、ライフ、シティズ、マルトー(この会社はは金融業は行っていない)が、かねて事業再生ADR手続を行っていたが本日12月24日開催された第3回債権者会議において、事業再生計画案について、全金融機関から同意…

武富士が武富士トラストに債権譲渡

武富士の近況 武富士は最近判決が出ても、3ヵ月後に支払を延ばしてくれるように言ってくる。4月に400万円の社債償還があるため、それを乗り切るため、償還源資を確保しようと必死のようだ。有力経済紙週刊ダイヤモンドは武富士の今後にかなり否定的な観…

日本銀行インフレターゲットに転換

日本銀行は、「金融政策運営に当たり、各政策委員が、中長期的にみて物価が安定していると理解する物価上昇率」を「中長期的な物価安定の理解」と呼び、先行きの金融政策運営の考え方の軸としている。 「中長期的な物価安定の理解」は、消費者物価指数の前年…

武富士の社債償還申出に、投資家の反応鈍く

報道から 少し古いが、10月10日付のロイターの記事だ。 「午前のクレジット市場で、武富士のCDSは横ばい圏となっている。同社は9日、2010年6月に最大で700億円を見込んでいた2018年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債について、繰上…

アイフルADR成立か

今日付のブルームバーグ配信の記事によれば、事業再生ADR手続き中のアイフルが、米ゴールドマン・サックスが保有する37億円の同社向け債権を買取ることで最終調整していることが明らかになった。 CDSという保険で貸倒を回収できるあおぞら銀行が当初…

デフレが奪う日本経済の基礎体力

政府と日銀の足並みの乱れ 11月20日、政府は月例報告で、「緩やかなデフレ状況にある」と正式に表明した。これを発表した副総理兼経済財政担当相の菅さんは、消費者物価の下落が続いている、名目成長率が2四半期連続で実質を下回った、需給ギャップのマ…

武富士が社債の前倒し

武富士の社債の前倒し償還 米格付け会社スタンダード&プアーズは17日、消費者金融大手の武富士の格付けを「Bマイナス」から「CC」へ4段階引き下げたと発表した。CCは投機的要素が最も強いとされ、その下は債券の一部を償還しない「SD(選択的債務…

オバマ、17日胡錦涛会談での勝負どころ

オバマ訪中へシンガポール出国 APEC首脳会議に出席するためシンガポールを訪れていたオバマ米大統領は15日夜、次の訪問地・上海に向けて出発した。16日に中国の若者との対話集会に臨み、17日には胡錦濤主席と会談。気候変動や為替、貿易摩擦などの…

今年もやってくるブラック・フライデイ

今年は11月27日 11月の第4木曜日はサンクス・ギビング・デー。米国では、この日は家族でおとなしく家の中で食事をするが、翌日の第4金曜日には、喜々として買い物に出かける。それにあわせて店もバーゲンを始める。このため、11月の第4金曜日はブ…

貸金業法は完全実施 しかしセーフティネットは?

金融庁は13日、来年6月までに完全施行する改正貸金業法を円滑に導入できるよう、業界や利用者への影響を点検するPT(座長・大塚耕平金融担当副大臣)を設置すると発表した。PTは金融庁、消費者庁、法務省の副大臣・政務官らで構成、11月中に初会合…

MUFGが1兆円増資

09年12月1兆円増資 三菱UFJFGが、1兆円規模の公募増資を年内にも実施する。同社の時価総額は13日終値で5兆9173億円。1兆円増資となると、発行株式数は約17%弱増えることになる。同社は昨年12月に普通株と優先株で約8000億円の増…

アプラス、オリコによる銀行債務の保証

オリコ、アプラスが銀行保証業務を拡大 銀行でローンカードを作ったとする。そうした場合のほとんどで、保証会社による保証が必要になってくる。以前は銀行の子会社が保証会社になっていることが多かった。例えば旧富士銀行でカードローン契約をするときは、…

ロプロが会社更生手続申立 Jトラスト(旧イッコー)に事業譲渡か

11月2日会社更生の申立 株式会社ロプロは、本日11月2日付で、会社更生手続開始の申立を行った。申立は、即日受理され、弁済禁止等の保全処分、強制執行等に係る包括的禁止命令、並びに監督命 令及び調査命令が発令された。負債総額は218億81百万…

貸金業規制、緩和方向に転換か

冒頭で訂正します 本稿は1日付新聞報道を元に書いたものですが、その後亀井金融相、福島消費者庁担当相が、貸金業法は予定通り施行するとの見解を発表しています。ただ亀井金融相と大塚副大臣とで、見解が違っているようです。 亀井金融相は4日、改正貸金…

アステック(旧大和信用)

株式会社アステック。昭和25年設立の老舗的業者。07年6月27日に社名を「大和信用株式会社」から現社名に変更した。元金全額を、6カ月後以降10回分割で支払うというので、訴訟を提起した。アステックは出廷してこず、10月21日、当方の請求を認…

和解、調停、調停に代わる決定と錯誤無効

裁判上の和解と錯誤 裁判上の和解について,昭和33年6月14日付最高裁判所判決は,裁判上の和解であっても,錯誤があれば無効となり,既判力を有しない旨判示している。なお,上記判決の一部を以下抜粋する。 「本件和解は,本件請求金額六二万九七七七…

クレディア

クレディアとフロックス クレディアとフロックスについて、このブログで全然触れていなかったので、以下説明したい。クレディアは07年9月民事再生申立てをしたが、かざかファイナンス(現在のネオライン・キャピタル)がスポンサー企業として名乗りを上げ…

09年の米銀破たんは100社に

破綻数はさらに増える見込み 米連邦預金保険公社=FDICは、10月23日、地方銀行7社が経営破綻したと発表。09年の米金融機関の破綻は累計106社となった。米上場金融機関のうち、150社超が不良債権比率が危険水準の5%以上に達しているという。…

小型原子炉開発の隠れた問題

東芝小型原子炉開発 東芝は、出力1万kwの超小型原子炉を開発し、2010年秋にも米国の規制機構に設計認証を申請する。送電網が未整備の地域での需要が見込まれる。運転や保守に手がかからず済むように、燃料交換を約30年間不要にするとか、故障時には自…

日航再建策の混迷

日航への公的支援策の混迷 日航再建策が混迷を極めている。鳩山さん、前原さん、高木新二郎さんをトップに据える作業部会も、破産処理は考えておらず、政府の金を使って何とか救済しようという方向に動いているらしい。 改正産業活力再生法 政府の金を使うに…

日本郵政 西川さんの後は元大蔵事務次官

日本郵政の新社長に元大蔵事務次官が就任 郵政担当省の亀井さんが、21日午前の記者会見で、20日辞任を表明した「日本郵政」の西川善文社長の後任に、旧大蔵省(現財務省)の元事務次官の齋藤次郎さんを充てることを発表した。齋藤さんは、大蔵省で「10…

藤井さんは元主計官

仙石の3兆円カットを藤井が笑う 行政刷新担当相の仙谷由人さんは、18日のサンプロで、総額95兆円の概算要求について「できたら92兆円ぐらいに収めたい」と、言っていた。「たった、それだけか」というのが、視聴者のフツーな反応だったのではないか。…

失業率は先行指数?

先行、一致、遅行指数 経済動向を示す指数には先行指数、一致指数、遅行指数の別がある。先行指数には、最終需要財在庫率指数、消費者態度指数、新規求人数、中小企業売上見通しDIなどがある。景気が良くなる、悪くなる前に、この数値が先に動き始めるので…

IMF出資比率 中露印伯が増資を要求

BRICsが結束 G7財務相・中央銀行総裁会議が開かれた10月3日、BRICs4カ国=中露印伯の財務相会議も行われた。中印伯三国は、金融危機後IMF債700億ドルを購入して協力したが、そのご褒美が貰えていない。ご褒美とはIMFへの出資比率だ…

カルザイというガン

カルザイ政権の腐敗 岡田外相がアフガニスタンを訪問したり、オバマ大統領が訪日することもあって、アフガニスタン支援策が今日のテレビでも取り上げられていた。しかしアフガニスタンの一番の問題は、カルザイ政権が腐敗しきっていることだ。アフガニスタン…

原油ドル決済の危機

原油決済通貨の変更 先のブログで原油決済がドルからユーロに変わる可能性の話をした。決してあり得ない話ではないのである。 原油決済脱米ドルの動き 原油決済を米ドル以外の通貨で行うとする動きは徐々に強まっている。 マレーシアのマハティール首相は、…

米財政赤字1兆4000億ドルで米ドルはどうなる

米政府財政赤字1兆4000億ドル 米政府が10月16日発表した09会計年度の財政収支は、赤字額が過去最大の1兆4000億ドルに膨らんだ。GDP比では約11%に相当し、戦後最高水準となった。さらにFRBも米国債を大量に買い取ったり、不動産担保…

韓国車に米国小型車市場を奪われる

韓国車が米国、南米で売り上げを伸ばしている。9月実績で市場全体は前年同月比22%減なのに、韓国の現代自動車と起亜自動車は2割以上の伸びを確保した。 米国ではガソリン価格が前年より3割安くなっているが、景気の先行不透明感もあって、小型車・低価…

亀井さんのモラトリアム

亀井さんの金融モラトリアム発言 亀井さんのモラトリアム発言で、金融界はひっくり返ったような大騒ぎになった。亀井さんが、徳政令的なモラトリアムをしようというのではないか、との観測が走ったからだ。政府が強制的に元金の支払をストップさせる、場合に…

オバマ大統領 ノーベル平和賞受賞

オバマ大統領の受賞 オバマにノーベル平和賞が授賞されることになった。オバマは09年4月、チェコのプラハで核兵器のない世界を目指すとの演説を行い、聴衆を熱狂させたことは記憶に新しい。しかし、オバマが核兵器のない世界実現のために具体的に何をした…