2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ギリシャ危機からスペイン危機へ

スペイン国債の10年物利回りが、23日には7.6%をつけた。きっかけはスペインの地方紙が6州政府が中央政府に支援を求めているとの報道だ。今まで、スペイン政府は、EUに国内銀行への資本注入を求めていただけだったが、今後はスペイン政府自身が支…

米経済も減速モード

米国の景気回復の緩慢さが目につくようになった。 今年の初めは非農業門雇用者数が前月比20万人を超え、いよいよ景気回復も本格化したとの見方もあったが、4月には早くも失速。前月比11万5000人増と、予想の17万人増を大幅に下回った。6月も8万人増にとど…

債権債務無し和解の消契法10条違反

最近アコムが過払金請求訴訟で「この顧客とは平成17年に和解をし、債権債務無しの清算条項も設けているので、既にその時点で過払金返還請求権を放棄している」と主張してくることが多くなった。 アコムのやり方は結構えぐい。顧客が全く期限に遅れず払って…

中国経済減速懸念

中国経済の減速懸念が広がってきた。 4−6月のGDPは7.6%のプラス。成長率はこれで1年半にわたって低下が続いている。中国政府は今年のGDP成長率を8年ぶりに7%台に引き下げ、7・5%とし、今後は投資と輸出に頼った輸出から個人消費の拡大に重…

IMF 変わる勢力地図

IMFは10年12月に新興国の出資割合を大幅に高める改革案を決議済みだが、まだ発効はしていない。増資は出資比率で70%の承諾が必要になるためだ。ラガルド専務理事によると既に68.7%の同意を得ており、10月の東京会議での最終合意が可能だと…

公認不正会計士という資格

公認不正検査士という資格がある。公認会計士という資格だけでは、粉飾決算を見抜くのは難しいことは、オリンパス事件でも明らかだろう。そこにこの資格の必要性がある。 公認不正検査士の資格は国家資格ではなく、ACFEという民間法人が実施する試験に合…

日本トルコFTA進展か

日本とトルコとでFTAの共同研究を始めることになった。トルコ経済相が7月下旬に訪日、合意する見通しだという。興味が惹かれたのが日経記者からのインタビューでの「日本とトルコの企業が協力する環境を整備し、中東や旧ソ連で共同投資する可能性を探る…

IMF専務理事 円を「過大評価」と指摘

ラガルドIMF専務理事は7月6日、都内で記者会見し、16日に発表予定の世界経済見通しで成長率予想を下方修正する方針を明らかにした(4月時点では今年は3・5%と予測)。また、円の為替レートについて「過大評価されている」とした。同専務理事は「…

核の平和的利用から核の戦略的利用へ法改正?

6月20日に成立した原子力規制委員会設置法の付則に、原子力基本法を改正し、「わが国の安全保障に資する」目的を加える条項が含まれていたということが世情をにぎわせている。この条項、当初の政府案にはなかったが、自民党の主張によって加えられたもの…

精神疾患 保護者の同意なく保護入院できるよう法改正へ

現在精神病床の入院患者は1年以上の長期入院が約65%(約22万人)を占めており、入院長期化の是正が課題となっている。 厚生労働省の「精神科医療の機能分化と質の向上等に関する検討会は28日、「今後の方向性に関する意見」をまとめた。 現在「患者4…

EU首脳会議 嬉しい誤算

EUは、これまで市場の期待を裏切り続けた。危機対応もtoo small,too late。話がまとまりかけたと思うと常にドイツがぶち壊してきた。ギリシャ危機がスペイン危機に拡大するのではないかという状況のなか、先般、EUが下した結論は1000億ユーロの支援だっ…