2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

日米の航空機思想の違い

ゼロ戦は1000馬力、F6Fヘルキャットは2000馬力でした。ゼロ戦は51型まで改良されましたが、防弾措置や機銃が強化された一方で、馬力は変わらなかったため、ベテランには評判が良くなかったようです。 格闘線をする場合、速度が低速になるため、…

コンプライアンス窓口の落とし穴 イビデン事件最高裁判決

最高裁の平成30年2月15日付のイビデン事件判決というものがあります。 子会社の従業員が起こしたセクハラについて、親会社が責任を負うかが争点の一つでした。イビデンは、コンプライアンス相談窓口を設け、子会社従業員が子会社の事情について相談する…

五輪マスコットのネーミング

東京五輪のマスコットのデザインはかなり浸透してきましたが、ネーミングは、イマイチ浸透していません。ネーミング自体がイマイチだから、当然と言えば当然と言えるかもしれません。しかし、これも商標戦略という大人の事情ゆえのネーミングと推察されます…

甲陽軍鑑の信ぴょう性〜信玄は実際に天下統一を考えていた

以下は、歴史秘話ヒストリアの放送内容が元ネタです。 甲陽軍鑑。この書は読み書きのできない高坂弾正が口述したものをその甥が書き留めたとの体裁がとられていますが、江戸期の軍学者小幡景憲が自らの甲州軍学を宣伝するために作った偽書と長年扱われていま…

ゴーン事件があぶりだす日本の刑事司法の後進性

フランスのメディアでは、保釈されることなく23日間拘留される日本の司法制度自体に批判の目が向いています。 元々日本の捜査面の司法制度については、代用監獄、無制限の取調時間、拘留日数、弁護士の立会権の不在の長さ等について、国際的に避難の目が向…

米国社会の分断

トランプ大統領誕生直前のアンケート調査結果に次のようなものがある。 米国人の6人に1人が「軍による統治」を良い考えと思っており、1995年の16人に1人から大幅に増えた。 30年代生まれの米国人の7割以上が民主主義を不可欠と考えいているのに対…

武士の起源

以前は、武士は独立農民が武装化したものと言われていましたが、最近は軍官としての軍事貴族が土着したのが武士という説が強力になっているようです。武士というのは、国家から武力の行使を認められた存在と解すると(やくざが拳銃をもっていても警察官では…

銀行の過剰融資問題

一時期銀行のフリーローンの過剰融資が問題になっていましたが、最近は随分沈静化したようです。 というのも、平成29 年3月16日付で、全国銀行協会が「銀行による消費者向け貸付けに係る申し合わせ」というものを発表したことが契機になっているようです。 …

賃貸建物の欠陥で賃借人が損害を受けた場合の法律構成

賃貸人は、賃貸建物を使用・収益に適する状態において賃借人に使用・収益させる義務を負っているため、同義務の違反があったとして損害賠償を求めることが可能です(債務不履行構成)。しかし、民法第717 条1 項は、「土地の工作物の設置又は保存に瑕疵があ…