アイフルADR成立か

 今日付のブルームバーグ配信の記事によれば、事業再生ADR手続き中のアイフルが、米ゴールドマン・サックス保有する37億円の同社向け債権を買取ることで最終調整していることが明らかになった。
 CDSという保険で貸倒を回収できるあおぞら銀行が当初はごねていたが、他の銀行がADRに同意する中、孤立し、最終的にはADRに同意することとなった。ADRも、これですんなり成立かと思われたが、GSが債権の買い取りを求め、再度ADRの成立が不安視されていた。債権者約70社のうち1社でも反対があると、再編案は成立しないからだ。しかし、最終的にはアイフルが買い取りに応じることでADR成立の目途がついた形だ。アイフルがGSから債権を買い取ることは、他の債権者の目からは不公平極まりないが、最終的には受け入れざるを得ないだろう。
 関係者によると、アイフルはこの内容について10日までに債権者に伝えたという。12月24日の債権者集会では、債務再編案の成立を目指した採決が実施される予定。