武富士の社債償還申出に、投資家の反応鈍く

報道から

 少し古いが、10月10日付のロイターの記事だ。
 「午前のクレジット市場で、武富士CDSは横ばい圏となっている。同社は9日、2010年6月に最大で700億円を見込んでいた2018年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債について、繰上償還に伴う資金負担は最大約451億円に軽減されるとの交換募集の結果を発表したが、大きな反応は見られていない。」

武富士は鉄板

 武富士のB/Sを見ると、プロミス、アコムに比べて、負債の少ないのに驚く。資金的に余裕があってのことだろう。大手4社の中で、利息返還引当金が一番多いのが武富士だ。アイフルが引当額は貸付額の5割近い。アイフルが10%以内に抑えているのに比べて、段違いの引当率だ。こうした強固な財務体質のせいでだろう。投資家が繰り上げ償還に食指を伸ばさないのだ。
 武富士は、このままもつだろう。市場がそう語っているのが聞こえる。