藤井さんは元主計官

仙石の3兆円カットを藤井が笑う

行政刷新担当相の仙谷由人さんは、18日のサンプロで、総額95兆円の概算要求について「できたら92兆円ぐらいに収めたい」と、言っていた。「たった、それだけか」というのが、視聴者のフツーな反応だったのではないか。
これにかみついたのが財務相藤井裕久さん。藤井さんは20日に記者会見の後、記者団との雑談の中で、仙石さんの「92兆円」について「少し甘い」と、批判。「90兆円を切るのが望ましい」と言ったという。90兆円を切る、となると、5兆円以上削ることになる。

主計官というお仕事

その自信の根拠は、ということになるが、藤井さんは元大蔵省(現財務省)主計局の主計官だった人だ。財務省が「官庁の中の官庁」と言われるのは理由がある。財務省は、予算の編成権を持っており、他の官庁は財務省に財布を握られているため、頭が上がらない。この予算編成を担当しているのが主計局であり、実際に編成業務に当たっているのが11人の主計官なのである。主計官の下にはキャリアの主計官補佐などがいて、財務省政務官大串博志さんは主計官補佐を務めていた。主計局長は、将来の事務次官候補。主計官は霞が関のエリートの中のエリートだ。因みに片山さつきも元主計官。プライドが高い理由が良く分かる。

主計官はサディスト、いじめたくて仕方がない

藤井さん、大串さんからすれば、概算請求を削るのはお手のものだろう。もちろん、彼らが直接削減交渉するのではなく、財務省の現役の主計官が一線に立つ訳だが、彼らは予算を削るのが仕事。本当は削りたくて、削りたくてたまらないのが主計官の性だ。彼らの仕事は本質サドなのである。喜んで、削るだろう。「これは大臣が、ぜひともと言っておられる案件でして」なんて言い訳は今後は通らない。ここは、藤井さんが中心になって、主計官を叱咤激励して無駄な予算を削ってほしい。
民主党は、財務省には、ゆうちょ銀行総裁のイスという、最大のプレゼントを与えたのだから、財務省としては断れる立場にない。