今年もやってくるブラック・フライデイ

今年は11月27日

11月の第4木曜日はサンクス・ギビング・デー。米国では、この日は家族でおとなしく家の中で食事をするが、翌日の第4金曜日には、喜々として買い物に出かける。それにあわせて店もバーゲンを始める。このため、11月の第4金曜日はブラック・フライデーと言われる。ここでいうブラックは黒字のブラック。黒字の金曜日の意味だ。今年のブラック・フライデーは11月27日。あと半月後。そしてクリスマスまでの1カ月間が、ショッピングシーズンとなる。米国での小売の年間売上の3、4割をこの時期の売上が占めている。

小売市場は弱気か

 ウォルマートは10月から、人気の玩具を10ドルで販売するキャンペーンを開始した。昨年は10種類だった対象商品を、今年は100種類に拡大した。ほかにも、前倒しでバーゲンを始めている店が多いという。危機感の表れだろう。
 アバクロことアバクロンビー&フィッチの8-10月期の売上は15%減の7億6540万ドル。アバクロは、カジュアル・ウェア・ショップだが、GAPに比べて値段は高目。同店の売上が落ちているということは米国消費者の財布は相変わらず固いということだろう。

ドルも全面安

 13日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが全面安の展開。この日発表された米経済指標で貿易赤字が拡大する一方、消費者信頼感指数が予想以上に低下したことを受け、米国の景気回復はほかの国よりもペースが遅いのではないかとの見方が強まった(ロイター09.11.14)。市場も今年のクリスマス商戦は不振と見ているようだ。