ステーションファイナンス 親会社がイッコ―になり和解が困難に

ステーションファイナンスネオライン傘下に

 株式会社ステーションファイナンス(以下ス社という)は、阪急電鉄からイッコーに親会社が変わった。イッコ―が阪急電鉄が持っていた865千株を865千円で、すなわち1株1円で買い取ったのだ。阪急電鉄はイッコーに417億円を貸し付けていたが、イッコ―は阪急からこの債権を238億円で譲り受けた。イッコ―は譲り受けた417億円のうち67億円を債権放棄。これでス社の純資産額は1億円となる。債権放棄をしないと、ス社が債務超過となって金融業登録を失うことになるからだという。
 そして、イッコーの株式の51.02%を保有しているのが、ネオラインキャピタル代表取締役藤沢信義氏。彼はSFコーポレ−ション(旧三和ファイナンス)を支配下に置き、同社の代表取締役は千葉信育氏に変わったが、ス社も代表取締役が千葉信育氏に代わっている。クレディアの事業承継会社フロックスもネオラインの傘下になったらしく、同社の社長も千葉氏だ。
※イッコーは09年7月1日、商号をJトラスト株式会社に変更した(09.11.3追記)。

ステーションファイナンスの和解条件が激変

 ステーションファイナンス債務整理する場合の和解条件が途端に厳しくなったようだ。一括返済の場合でも、期限の利益を喪失日まで15〜20%、喪失日以降21.9%〜29.2%をきっかりとるという。要するに利息制限法上限利息まできっちりとるということで、和解でもなんでもない。
 分割返済の場合は支払回数6回以内・法定利息付・連帯保証人付が前提で、これ以外の和解案には全く応じないらしい。

西京銀行から借入ている人も注意

 イッコーの09年3月27日付プレスリリースによると、同社は西京銀行のローンの保証会社となる。西京銀行ライブドアとの提携話が出ていた銀行で、ライブドアが銀行進出かと大きな話題をよんだ。そして、ネオラインキャピタルは旧かざかファイナンス旧ライブドアクレジットで、その流れでの業務提携のようだ。
 西京銀行から借りる人は、注意した方がいい。もし滞納したら、非常に厳しい状況が予想される。

追加 商号と本社移転

 株式会社ステーションファイナンスは平成21年7月21日に商号をJトラストフィナンシャルサービスに変更し、本店所在地も「大阪市淀川区十三本町二丁目8番1号」から「大阪市中央区北浜四丁目4番12号」に移転した。(09.10.22)

トライトの貸金債権がJトラストFに移転

 JトラストFは、09年9月7日、同じくネオライングループのトライトの貸金債権87億円を41億円で買い取った。実際に債権管理が移るのが10月30日となる。(09.10.22)

プリーバの親会社がフロックスからJトラストFに

 Jトラストは、9月14日、フロックスから株式会社プリーバ(東京都港区六本木三丁目1番28号)の全普通株式を取得して子会社化した。(09.10.22)