人民銀行 政策金利引き上げか?

4月10日付日経で、中国人民銀行内部で、預金金利を引き上げる一方、貸出金利は据え置く「部分利上げ」が議論されていると報道されていた。日経は「苦肉の策」とするが、むしろ「奇手」ではなかろうか。量的緩和が非伝統的手法なら、部分利上げは非常識的手法というべきだろう。
普通、預金利率が上がれば、貸出金利も上がる。銀行にとって預金は仕入れ、貸付は売上にあたる。預金が上がるということは、仕入れの商品の値段が上がる訳だから、貸出金利は当然あげることになります。そのままということになると、食材の相場が上がっているのに、出す料理の値段は変えられないということになり、経営が厳しくなる。銀行は利ザヤが縮小することになる。
また預金金利で食って行こうという人がいたとすると経済は活性化しない。