クリントン 左派引き込みに必死
オバマが、クリントン支持明らかにするとともに、サンダースと会談し、大統領選から降りるよう説得したの報道がなされている。民主党支持者の中で、中高齢者はクリントンを支持、若者はサンダースを支持しているが、サンダースにクリントン支持に回れば、支持層が若年層にも広がる。ただサンダースにクリントンを取り込むには、サンダースの左派的政策をクリントンが公約に取り入れることが不可欠になるだろう。
クリントンがオバマと大統領選で争い、敗色濃厚となったのに中々降りなかったことを考えると歴史の皮肉を感じる。
他方クリントンも動いている。民主党左派を引きつけるために、エリザベス・ウォーレン上院議員を副大統領に迎えようとしているのだ。実現すれば正副大統領が女性ということになる。
ウォーレンは元ハーバード大学教授で、破産法や消費者保護法が専門。クレジットカード会社の消費者いじめに敢然と立ち向かうなどの運動で知られ、反ウォールストリートの先鋒的存在で、若年層から高い支持を受けており、一時期は次期大統領選挙立候補の呼び声もあった。本来水と油とも見られているが、トランプを大統領にしてはならないという共通の目的が二人を結びつけるかもしれない。