日銀券課税

三菱東京UFJ銀行(いい加減社名を変えてほしい。長ったらしくて面倒くさいことこの上ない)は法人預金に手数料をかけるそうだ。もちろんマイナス金利の影響である。日銀の当座預金金利は,現状の残高は0.1%の利息付,その上は0%,その上はマイナス0.1%と三層構造になっており,日銀預金の全部の全部にマイナス金利がかかる訳ではないが,それでも影響は大きい。
さらに個人預金にまでマイナス金利になるとどうなるか。預金しているだけで手数料を払うのは馬鹿らしいと,預金引き出しがさっとしかねない。そこで考えられるのが日銀券課税。日銀の刷ったお札を銀行に持っていき,手数料を払ってスタンプを押してもらう。こうして紙幣に税金をかけることで,とりつけ騒ぎを防ごうとする。
ここまで来ると大騒ぎになるから,あまり銀行に負担をかけないように,上記の三層構造にしているのだろうが,究極のマイナス金利政策はそこまで進む,こわ〜い政策だということは知っていた方が良いだろう。マイナス金利を導入した先,日銀がとりうる政策手段として,マイナス金利の利率の引き上げ(ECBはマイナス0.3%)やマイナス金利のかかる預金残高の上限の引き下げ等が考えられるが,そのうち日銀券課税の話が出てくるかもしれない。