日銀金融政策決定会合 こんな出来レースにどんな意味があるのか

1月30日の記事の続きになる。
先日の日銀金融政策決定会合でマイナス金利に投票した5人のうち,固定票は4人の黒田さん(総裁),日銀プロパーの中曽さん(副総裁),筋金入りのリフレ派岩田さん(副総裁),官僚出身の原田さんの4人。このあたりは,リフレ政策である限り,黒田さんの提案に必ず賛成票を投ずる面々。さらにもう1票がトヨタ出身の布野さん。マイナス金利になれば円安になり,そうすればトヨタは儲かるから,トヨタ出身の布野さんが賛成票を投じたのは当然で,この人も固定票といえるだろう。
一方反対票を投じたのが佐藤さん,木内さん,この二人はいつも反対しているので想定内。さらに白井さん,石田さんも反対に回った。石田さんは三井住友銀行出身なので,マイナス金利には当然大反対となった。
こうしてみると,日銀のジャブジャブ路線については,常に5人が賛成するので,黒田さんのやりいたい放題となる。政権は安倍独裁,日銀は黒田独裁。こんな最初から答えが決まっている政策決定会合にどんな意味があるのか。