ある仏教者の発言

南直哉さんという仏教者の発言が今日の日経朝刊にあったので紹介する。
「20代、30代の若い人たちと話をすると、彼らの生き辛さは親子関係に起因していることが多い。でもそれを話しても親の世代はピンとこないんですね。豊かさを目指すことが大切で、頑張れば何とかなる筈という高度成長期に身についた価値観が、バブルとその崩壊後は通用しなくなっているということにまるで気付かない。子どもたちは反感を持つと言うより、呆れてしまっている。」「仏教でいう慈悲とは他者を思う心であり、相手を何とか理解しようと言う努力が根幹にある。その前提として他人のことは分からないものだと考える必要がある。分からないからこそ、分かろうと努力する訳ですよ。」