G20での議論の中心は米中

G20では、もっぱら米中に議論が集中。

まずは中
8月の中国の突然の元切り下げ。
切り下げ後の弁解も後付け的な印象を免れず、
対応も行き当たりばったり。
中国のトップエリートに対する信頼(虚名?)
が地に堕ちた瞬間だった気がする。


G20共同声明は、人民元を念頭に為替相場は市場実態に合わせて柔軟に決まることが望ましいと言及。さらに「通貨の競争的な切り下げを回避する」として自国の輸出に有利になるよう意図的に通貨を切り下げる「通貨安競争」をしないことを明記し、先月、通貨・人民元の基準値を相次いで引き下げた中国をけん制した。

次いで米
新興国は、米国が現時点で利上げに踏み切れば成長へのリスクになるとの文言を盛り込むよう働きかけ、結果「経済見通しの改善に沿っていくつかの先進国で金融政策の引き締めの可能性がより高まっていることに留意する」という文言が盛り込まれた。
今利上げが起こったら、ただでさえ新興国で強まっている資金流出がさらに悪化し、通貨危機が起こりかねない。
米国のメンツを考え、名指しはしないものの、明らかに米国のことを言った表現であり、アメリカに対しゼロ金利政策の解除による利上げは慎重に判断するよう求めた形になった。
米の利上げは国内環境は整っているように見えるが、国外から圧力をかけられた形だ。