株式時価総額がGDP超え

20日の政府保有分を除いた東京証券取引所第1部の時価総額は一時591兆9158億円に膨らみ、1989年末のバブル経済絶頂期に記録した過去最高水準(590兆9087億円)を超えた。そうすると気になるのがバフェット指標。バフェット指標とは、その国のGDPと上場株式時価総額を対比したもの。
日本でこれを見ると、株式時価総額が87年にGDPを超え、89年にGDPの2倍になり、その後急落し90年にGDPと同水準に落ちている。これを強引に今の株式市況を当てはめると17年にピークを迎え、18年には急落するというパターンになる。
一部の人間が株はまだまだ上がると言っている(株高を煽ってジム・ロジャーズも、半年前かに日本株は「今は」買いだ、と言っていた)。しかし、彼らはその先にある急落も見据えているはず。しかし、89年で現在は様相が違っている。株式以外にも社債証券化商品等投資の手段が多様化しているからだ。だから天井はもっと低いかもしれない。