アベノミクス相場第2場と囃したてる東洋経済

同じ4月12日号でありながら、週刊ダイヤモンド週刊東洋経済とで日本株に関する論調が180度分かれた。
週刊ダイヤモンドは「暴走!日本株 ボロ儲けしたのは誰だ」として、次のように日本株を危ぶむ外機関投資家の声を紹介している。
「安倍首相の関心が経済ではなく安全保障に傾いている。」
「成長戦略に対する期待はすでに剥げ落ちた」
「何も成果を見せられなければ、現在はまだアベノミクスに懐疑的な中長期機関投資家の見方も、完全に“失望”に変わるだろう」

週刊東洋経済は「厳選!!今買える株 買えない株」と特集。
政府は6月には「骨太の方針」と「成長戦略第2弾」が公表されて、アベノミクス相場第2幕が始まる、というのだ。国家戦略特区もぱっとしない、スピード感に欠けたものだったが、これが6月になると180度変わった姿勢を見せるとは到底思えないだろう。
安倍政権は本気で岩盤規制に穴を開け、日本銀行も追加の異次元金融緩和に踏み切るというストーリーなのだが、後者はともかく、前者はありうるのか、というとはなはだ心もとない。根回しのできる人には見えないのだが、、楽観的すぎて「褒め殺しか」と言いたくなる。

東洋経済新報社は、かつてのドル箱、今は過去の遺物である「会社四季報」を抱えていて、「自社の営業上、日本株を盛り上げざるを得ないのでは?」とうがった見方をする向きもあるようだ。

財界応援団の日経が言うなら分かるんだけどね。