CDS参考値のページがない

東京金融取引所のHP上の、CDS参考値の一覧があり、シャープや東電の日々の参考値が載っていて、非常に参考になった。「なった」と過去形なのは、いつの間にか、参考値のページが削除されて無くなってしまっていたからだ。
同取引所のHP中の、かつて毎日の参考値が掲載されていた頁には「CDS参考値(J-CDS)のページは削除されました。宜しくご理解の程をお願い申し上げます。東京金融取引所」と素っ気ない一文があるだけで、削除の経緯は全く触れられていない。
しばらく見ていなかったので気付かなかったが、平成25年1月18日を以って終了したとのことが、ネットを調べていてわかった。
CDSとは、クレジット・デフォルト・スワップの略称で、金融商品の一つ。金融機関同士が相対で取引しているため、一般人からは目につきにくい。社債などを持つ投資家が、金融機関、保険会社からCDSを買っていれば、企業が倒産しても元本が戻ってくる仕組みだ。いわば倒産保険みたいなものなのだが、米国金融資本によってこれがマネーゲーム化した。社債が発行されると、そのCDSが作られ、これが証券化(CDO=債務担保証券)、世界にばらまかれ、世界で取引規模が急速に膨らんだ。取引残高は全世界で一時期54兆ドルに達したという(08年6月末時点。国際スワップデリバティブス協会発表)、日本でも盛んに取引が行われている。
社債発行体が破たんすると、CDS清算業務が発生してくるが、平成23年7月から日本証券取引所グループの子会社、株式会社日本証券クリアリング機構清算業務を行っている。
CDS値が高ければ破たん可能性が高いといえるが、1000を超えると破たん可能性の黄色信号がつくと考えてもいいかもしれない。
因みに2009年7月24日時点での参考値は、アイフルが4188、武富士が3970だった。そして、武富士はつぶれたが、アイフルは辛うじて生き残っている。この数字はあくまで参考資料にすぎない。