ギリシャ選挙結果 緊縮派過半数制する

6月17日行われたギリシャの再選挙は、緊縮策を支持する新民主主義党(ND)と全ギリシャ社会主義運動(PASOK)が過半数を確保した。緊縮推進派は18日、連立に向けた協議に入る。
NDの得票率は29.7%で、SYRIZAの17%を上回った(開票率99%段階)。ギリシャでは規定により、第1党に50議席が上乗せされ。この結果、NDとPASOKで全300議席のうち過半数の162議席を獲得する。
しかし、ギリシャでは賃金や年金が大幅に削減され、失業率は20%を超える。緊縮策に対する有権者の反発は依然収まっていない。
ロイター報道が伝えるNDに投票したある有権者の発言が、国民の気持ちを良くあらわしている。
「彼らに投票したのは、われわれが欧州に残るには緊縮策が条件とされたためだ。問題を招いた連中に反対だと知りながら投票し、嫌な気分になったのは初めてだ。だが、他に選択肢がなかった」。
ギリシャ国民は、現時点では耐える選択をした。しかし、その忍耐がいつまで続くかは分からない。