今日の日経

中国経済減速

 中国の経済減速が現実化しつつある。実際はもっと以前からあったのであろうが、化けの皮が剥がれてきたということか。
 日経社説は言う「市場では4月まで「成長率は4-6月期から緩やかな回復に転じる」との声が少なくなかった。現在、そんなシナリオを口にする専門家はいない。
 欧州経済失速で、これまで内需拡大を怠ってきたつけが一気に来たということか。
 さらにはインドも化けの皮がはがれつつある。

IMF専務理事 円高を語る

 IMFは日本での定例の経済調査を終えたが、調査のため来日していたIMF筆頭副専務理事のリプトン氏は安住財務相、白川総裁と会談した際「ここ半年ぐらい円は過大評価」と異例の指摘をしたという。「介入は市場が無秩序な混乱に陥った際には安定手段となる」と言いつつ、「消費税を10%に引上後、最低でも15%へ上げるべき」と提言したという。
 ただ「金融政策には緩和余地がある」とも指摘。追加緩和への呼び水になりそうだ。

スペイン10年物国債6.8%

 表題のとおりだ。市場はEFSFからスペインの銀行に直接資本注入することを期待していた。市場どころか、IMF、ECBも同様の考えだった。しかし、結局ドイツの反対でスペイン政府を通じて資本注入することになった。この結果スペイン10年物国債は、一時前日比0.3%上昇の6.8%となった。
 さらにドイツ国債まで売られた。今までは、スペイン国債が売られても、ユーロ建資産持ち高を維持するため、ドイツにマネーが逃避していたが、さらにユーロから逃避し始めたということだ。