住宅ローン金利の現状

 8月19日日経によると、千葉県内の新築マンションでは、ついに年利0.675%の変動金利型住宅ローンが現れたという。この大手地銀、店頭での最優遇金利は1%を超えるが、一度に多数の申込客が期待できる場合は、金利を大幅に下げているという。最近、私が個人的に訪れた新築マンションオープンルームで、一番金利が低かったのが千葉銀行で、この日経記事の大手地銀というのも千葉銀行かもしれない。
 銀行全体を見渡すと、ネット銀行、信託銀行の低金利が目立つという。ネット銀行で言うと、住信SBIネット銀行は、年利0.875%の変動金利が人気を呼び、開業4年で住宅ローン残高が8000億円と地銀上位に迫るという。中央三井信託銀行も「一定の条件をクリアすれば」年0.775%の変動金利を提供しているという。他方割を食ったのがメガバンク。4〜6月期の住宅ローン新規融資額は28%減ったと言う。
 住宅金融支援機構フラット35も負けていない。昨年2月に、政府景気対策で、耐震性、省エネに優れた住宅については、当初10年の固定金利を1.0%下げる制度ができた。同機構の10年度の新規融資額は2.8兆円と、優遇前の4倍の規模に膨れている。民間銀行は固定金利では住宅機構に勝てず、変動金利で勝負している。もっとも同友軍金利制度は、今年9月までの申請分で打ち切り、経過措置としてしばらくは金利を0.3%下げるという。