女性役員登用義務化 欧州で進む

 欧州で上場企業と公的機関に一定以上の女性役員登用を義務付ける法律が欧州で相次いで成立。ベルギーは大会社、上場企業に女性役員の比率を30%と義務付けるクオーター制を導入。オランダも同様の規制をもうける。EUは役員の3〜4割を女性に割り当てる内容の法案の検討に入った。
 翻って日本は主要500社(日経500種平均株価)の取締役における女性比率は0.98%にとどまる。しかもその4分の3が社外取締役で、内部昇格の役員はごく少数。
 厚労省の調査でも、10年の民間企業管理職における女性の割合は、係長級で13%、課長級で7%、部長級で4%。
 「少なくとも女性役員が一人以上いる企業は破たん確率を20%減らせる」という研究結果もあるようだ(英リーズ大)。
※日経8月18日夕刊