日銀1%ルール

日銀の長期国債保有額を日銀券発行額の限度内に収めるという、通称「日銀券ルール」は有名だが、「1%ルール」というものがあるらしい。日銀は10年12月15日以降、ETF買入という異例の通貨供給策を行っているが、TOPIXが前場で1%下落すると、日銀がETFを購入し株価を買い支えするという不文律があるというのだ。日銀が買うETFは最高200億円程度で、東証一部の1日の売買高1兆円を超えるから、1件焼け石に水に見える。ところが、実際はこうしたルールの存在が知られるようになった11年4月以降前場で1%超下がり日銀がETFを購入した日は、67%後場で反発したという。日銀のETF購入は12年6月末までの時限的なものであるが、その後の継続を期待する声が大きいとのことだ。
(11.6.19日経朝刊)