福島第一原発 津波15mは嘘だった

想定外を装うための15mの津波

 東電は福島第1原発が高さ15mの津波に襲われたとしてきた。15mの津波が来るなど想定外だったとして、責任を否定してきた。しかし、5月20日付朝日新聞記事によると、どうもそれは嘘らしい。実際津波は10mほどの高さしかなかったというのが。

福島第1だけ突出した高さの不思議

 相馬市磯部で6.8m、いわき市豊間海岸で9.2mの高さの津波を記録した。その中間に位置する福島第1に15mの高さの津波が着たとは到底思われないのである。15mといったら陸前高田市と同じ高さなのである。
 また、東電は今頃にてなって地震直後の福島第1原発のビデオ映像を公表したが、これを見ると津波は、10mの高さの防波堤をわずかに上回る程度の高さでしかない。

15mの喫水線

 しかし原子炉建屋には15mほどの高さに津波が来た跡が残っている。しかしこれは津波が東電敷地内に入ってきて、行き止まりになった箇所で波が押し上げられる形になって、15mの高さに至ったと考えられている。
 恐るべし東電。津波の高さまで嘘をつくとは。