イタリアでの新発見

イタリアに旅行してきました。ローマから、フィレンツェベネツィアと回り、いろいろ発見することがありました。以下はその発見の報告です。
1 イタリアのトイレは便座が無い
 イタリア旅行のガイドブックを見ると、「公衆トイレが少ないのでBAR(バル)のトイレを利用してください。飲み物は注文してね。」なんてことが書いてあります。これは本当なのですが、肝心なことが書かれていません。バルにしても、レストランにしても、殆どと言っていいほど、トイレに便座が無いのです。当然座るところもないし、座ろうにもビショビショしていて、座る気にもなりません。結局どうするか?男性も女性も中腰で用をたすようです。大も小も。ヨーロッパでは結構体重のある人が多いですから、どかっと座られて便座が壊れることが多いのでしょう。だから、それの修理に追われるうち、「便座なんてつけなくていいや」となったのではないのでしょうか。
 ホテル、高級レストランの空港のトイレには、さすがに便座がありましたが、結構ショックでした。
2 中国人旅行客、ロシア旅行客が多い
 中国人旅行客の多さにはびっくりしました。ベネツィアでゴンドラに乗っている観光客の9割は中国人でした。欧米の観光客はゴンドラは高いので(一人40分8000円が相場だが、多人数であれば交渉で割引きになる)、載らないのでしょう。
 フィレンツェは革製品の店が多いのですが、中国人経営の店が結構多いのに驚きました。
 またロシアでは、イタリア旅行ブームということで、ロシア人観光客も多いようです。多いようです、としか言えないのは、日本人の僕からすると、ロシア人と他の欧米人の区別がつかないからです。ただ、観光名所のパンフレットとか、表示に日本語はなくてもロシア語のものがあったりするので、かなり多いのは事実でしょう。
 新興国の勢いは、海外旅行にも出ています。
3 多くのコンテナに「COSCO」「HANJIN」の文字
 ナポリの港を見たのですが、コンテナに「COSCO」「HANJIN」の文字が多いのに驚きます。COSCOは中国遠洋運輸集団公司=China Ocean Shipping Companyの略です。現在のコンテナ輸送量は世界7位、船舶数は146隻で世界5位だそうです。「HANJIN」は韓進海運(はんじんかいうん=Hanjin Shipping)のことで、同社は韓国のソウルを本拠とする世界有数の海運会社・コンテナ運送会社。大韓航空など陸・海・空の物流企業を傘下に持つ財閥・韓進グループの一員です。
 中国はイタリア産食材を大量に購入しているとのことで、中国富裕層の旺盛な購買欲をうかがい知ることができます。
 時々「K−LINE」(川崎汽船)のコンテナを見ましたが、影が薄かったですね。
4 日本のイタリアンは美味しい
 結構お値段高めのレストランに行っても、「美味しくてビックリ」ということはありませんでした。逆の感想はありましたが。また、どこのレストラン、ホテルの朝食でもパンが固くて、パサパサしていました。おそらく、スープやソースにつけるのが目的で、パン自体の美味しさは求めていないのかもしれません。イタリアにパンが持ちこまれたのは、ローマ時代エジプトからでしたが、そもそもは寝ころんでもスープを飲めるように、パンが利用されたという話も有りますので、その伝統なのでしょうか。
 イタリアに行かれたら、街中を回って、一番お客の入っている店に入るのがお勧めです。
5 イタリア語は話せなくても大丈夫
 お店やホテルの人としか話さないからでしょうが、みんな英語をしゃべります。僕の英語は非常にお粗末なので、苦労しましたが、英語の堪能な人は殆ど苦労はしないでしょう。
6 ナポリを見てから死ね
 この言葉は結構有名ですよね。でもナポリに行って、街中を歩いても、ゴミゴミしているだけで、この言葉が全く実感を持って伝わりません。この言葉は、海から見たナポリの風景を言うようで、街中の風景を指してのことでは無いようです。もう一つ説があり、ナポリを出てアメリカに移民した人たちが、「死ぬまでに、もう一度ナポリに帰りたい。」と言っていたのが語源との話も有ります。