外貨準備 米ドル離れ歯止め

 米国の低金利政策と財政赤字の拡大のため、世界の外貨準備高に占める米ドルの比率が減少、09年9月末には、61.5%と過去最低を記録したが、09年末のドル比率が0.6ポイント上昇した。代わって、比率を低下させたのがユーロ。昨年末には、9月末より0.4ポイント下がり、27.4%となった。
 09年10−12月期の外貨資金積上げ分のうち7割が米ドルに向かったという。これは、ギリシャ危機、ドバイ危機によるユーロの信認低下が理由だ。
 ただ、今後米ドルに回帰するかと言えば、外貨準備を新興国企業に投資する動きもあり、まだ不透明だ。