米住宅、どうなる
FRBの資産の半分がMBS
FRBは09年1月からMBSの買い取りを始め、次の表のように毎月せっせと積み上げてきた。
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FRBが3月25日発表したデータによると、FRBの総資産額は2兆2960億ドル。うち、MBSが1兆0740億ドルと約半分を占めるまでに至っている。
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上のアドレスをクリックしてもらうとFRBの資産構成要素の推移が見て取れるが、サブプライムショック前は緑色の国債が資産の殆どだった。同危機以後金融機関への融資が徐々に増え、リーマンショック以降は紺色の金融機関向け融資が激増したほか、灰色のノンバンク向け融資も始まった。09年に入ってからは金融機関・ノンバンク向け融資が減少する中茶色のMBSが急増して行く。Agency&MBSとなっているがAgencyは「FHA=連邦住宅局」発行の証券の買取で、MBS=Mortgage Backed Security=住宅担保証券、ジニーメイ(連邦政府抵当金庫)、ファニーメイ(連邦住宅抵抗公庫)、フレディマック(連邦住宅金融抵当金庫)発行証券の買取ではないか。因みに水色のMiscはmiscellaneous=その他諸々。
これを見て分かるように、FRBのバランスシートが現在は極端にMBSに偏ったものになっているのが分かる。米経済としては新築住宅着工件数も弱含みで、MBSの買取継続を期待したいところであろうが、既に限界だということだ。