アイフルグループ 過払金を本人に直接払い

ライフから本人に直接為替を送付

 アイフルの完全子会社のライフも、アイフルと一緒にADR手続をとった。このため、「時間をくれ」と言って、和解もしない(減額和解なら可能なのかもしれないが)。結局判決となる。判決をとると、ライフは本人の住所に直接、判決認容額相当の為替を郵送してくる。アイフルグループは最近一斉に、こうしたやり方に切り替えたらしい。

発祥はネオラインキャピタル

 この手法を考えたのはネオラインキャピタルだ。かつてSFコーポレーションが三和・ファイナンス(因みに「三和」と「ファイナンス」の間に「・」が入るようになったのは、当時の社長が姓名判断で占ってもらったら、そうした方が業績が良くなるとの結果が出たからだという)と名乗っていたころ、突然「和解金を本人に直接送金する」と言いだした。「今までお世話になったお客さまへの感謝の気持ちから、そうさせていただきたい。」とのことだった。そんな殊勝な考え方をする会社ではないのに、なぜ、と思ったが、OKした。先日の週刊ダイヤモンドの記事を読んだところ、どうやら「本人に払えば、弁護士が客から成功報酬を取りにくくなる」と考えてのことだったらしい。当時、三和のバックにいたのがネオラインであり、フロックスも判決の場合、この慣習をとるようになったため、発祥はネオラインと見ている。