血液検査でうつの早期発見

うつの早期発見は難しい

 うつの早期発見は難しい。仮にうつになっても、自身それがうつと分からない。周りも疲れているんだろうくらいにしか思わない。日本はうつに対して冷淡だ。典型的なのが雅子さんバッシングだろう。公務を怠けている。皇室の祭祀に参加しないのは皇族としての自覚がない等々さまざまな言われようである。中には皇太子は雅子さんと離婚すべきだなどという余計なお世話を言う人もいる。精神的な症状なのだから仕方ないという、温かい見方をする人が少ないような気がする。こうした世間のバッシングも早期発見を妨げている。

血液検査でうつを発見

 産業技術総合研究所と国立精神・神経センターなどは、うつ病の患者の血液中で増える「ProBDNF」というタンパク質を発見。同物質が脳の神経細胞の成長を促す因子「BDNF」の前駆体で、この前駆体が増えすぎると、逆にBDNFの量が減って神経細胞が働くなくなり、うつ病が重くなるという。
 この「ProBDNF」の血中濃度を簡易、安価に検査できる仕組みが開発されれば、うつ病の早期発見に役立つ。
 うつになっても、職場や家族から理解してもらえず、悩んでいる人にも朗報だ。血糖値と同じように、数値でうつであることが客観的に証明できるからだ。