品確法って知ってますか? 住宅の品質確保に関する法律です。

品確法による住宅性能表示制度

 家を建てようとする人は、品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)で定める基準(日本住宅性能表示基準)に基づいた評価を受けることができる。この評価は、国交省に登録した会社(登録住宅性能評価機関)が行う。指定住宅性能評価機関から、設計住宅性能評価書をもらえるが、この評価書の記載内容(住宅性能)がそのまま契約内容となる。だから、できた建物がその内容に反していれば契約違反となる。
 こうした設計住宅性能評価書があっても、建築業者がそのとおりの建築をしてくれるか分からない。そのため、同機関にさらにお金を払って依頼すれば、その点のチェックもしてもらえる。同機関が、数回中間検査を行い、さらに完成段階においても最終の検査を行う。こうして、完成住宅についての評価書である建設住宅性能評価書を交付する。

評価書の効果

 この性能評価書を受けないと、10年の瑕疵担保責任が発生しないとか、新しくできた瑕疵担保責任保険に入れないとか誤解をしている方がいるが、両方とも性能評価書なしでも受けられる。メリットとしては、いざ欠陥が発見されて裁判になったとき、こういった評価書があると、評価書に適合した建築になっているかいないかで勝負が決まってしまうため、訴訟で有利になることだ。また、裁判外紛争処理機関があるので、そこでの紛争処理をしてもらえるというメリットもある。将来転売するときに、プラスになるかもしれないが、これは保証の限りではない。

費用は

 問題は費用。ある質問サイトでの回答は以下の通り。
「依頼した大阪住宅センターの評価業務手数料は、100mm以内で設計評価2万3千円および建設評価6万5千円と紛争処理負担金4千円です。(ちなみに、200mm以内なら2万9千円・9万1千円・4千円ですよ。)
ほかに、設計士から

  • 設計住宅性能評価申請書類作成費4万
  • 同上の申請図面作成費     8万
  • 建設住宅性能評価申請費、施工状況報告書作成、現場立会4回 10万円
  • 消費税            1万1千円

の請求書がきました。」
http://oshiete.homes.jp/qa816302.html