トヨタ・マツダの提携

　７月１６日の日経朝刊によると、トヨタがマツダにハイブリッド車の基幹装置を供給するという。
　このニュースを見て、思い出すのはベータ、ＶＨＳ戦争だ。ビデオ技術で、ソニーはベータ方式、パナソニックはＶＨＳ方式をとった。技術的にはソニーが上回る部分も多々あったが、勝ったのはＶＨＳだった。パナソニックは多くの会社がＶＨＳ陣営に加わるように、賛同メーカーへの技術公開や、ＯＥＭ供給も積極的に行った。そうして陣取り合戦に勝利したのである。
　もちろんビデオについては、ベータ方式と、ＶＨＳ方式とで、映像ソフトがどちらの企画をとるかで、一気呵成にＶＨＳに勢いがついた感があり、この点が車と違うところである。しかし、生産量が多くなれば、製造コストも低減、その分開発コストに回せる。やはり陣営を増やした方が得になる。