SFCG破産 債権届出期間は7月21日まで

当初は民事再生申立

 商工ローン最大手のSFCG(旧商工ファンド)は09年2月23日午前、東京地裁民事再生法の適用を申請し、受理された。当時発表された負債総額は約3380億円。もっとも、これには過払金返還請求権が含まれていなかった。

SFCG破産開始決定

 しかし、その後破産裁判所から選任された監督委員の瀬戸英雄弁護士が調査した結果、同社が貸付金債権を二重譲渡したり、資産を大島元社長の親族企業に移したりしていたことが次々に発覚。監督委員も裁判所も民事再生は困難との結論に至り、SFCGは09年4月21日付で破産手続開始決定が出て、現在破産手続中である。負債総額は、これまで公表していた約3380億円に、過払金返還金約2100億円が加わり、計約5480億円にのぼる見込みだ。

債権届出期間

 債権届出は7月21日までで、財産状況報告集会は10月28日に開かれる予定だ。

大島元社長も破産

 しかし、事態はさらに急展開する。SFCGの大島社長が個人財産を隠匿していることが、徐々に明らかになった。商工ファンド日栄対策弁護団は大島元社長に対して、破産申立を行った。09年6月4日には、東京地裁は、「資産隠しをして過払い金返還を求める債権者に損害を与えた」として、大島元社長個人に対しても破産手続開始決定を行った。ここでいう「資産隠し」とは次のようなものだ。

  • 大島元社長は、08年9月ごろから今年2月ごろに親族会社を含む計7社に、簿価合計約2670億円相当の債権や株券などを譲渡した。もっとも時価評価しなおした結果、この隠し財産は約717億円に目減りしている。
  • また、大島元社長が自宅にしている東京都渋谷区松濤の建物も、妻が代表を務める会社の名義になっていたが、破産管財人に引き渡しが認めらた。大島元社長は、これをSFCGの「ゲストハウス」にも利用させていたとして、月額1525万円の賃料を同社に払わせていたのを、08年10月に賃料を3150万円に増額したといいます。
  • また大島元社長は、8月には、役員報酬を月額2000万円から9700万円へ大幅に引き上げ、12月分まで会社に払わせた。ちなみに他の役員の報酬は一律月額30万円にすぎなかったという。
破産管財人大島元社長の刑事告訴も検討

 元社長について、破産管財人会社法違反(特別背任)や民事再生法違反などの容疑で告訴を検討していると、新聞報道されている。

SFCGにかつて取引があり、すでに完済されている方へ
SFCGコールセンター(0120−01−3696)へご連絡してください。債権届出用紙を送ってもらえます。債権の届出期間は、平成21年7月21日までです。破産債権届出書の金額欄には、すでに「額未定」と印字されていますので、そのまま修正等をせずに下記住所に届け出てください。破産管財人が金額を調査の上、調査の結果を連絡することになっていますが、平成21年10月28日以降になる予定です。
◆債権届出書の送付先
〒103−0022
東京都中央区日本橋室町三丁目2番15号
NBF日本橋室町センタービル8階
株式会社SFCG破産管財人室 宛て

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