邦銀、コアTier1を達成できず

コアTier1とは

 リスク資産に対する自己資本の比率には、分子に相当する自己資本部分に普通株式、準備金しか含めないTier1比率と、有価証券含み益、貸倒引当金、永久劣後債、期限付劣後債を含めるTier2比率の2種類があった。これまでBIS基準では、Tier2比率で8%あれば十分だった。しかし今回FRBが実施したストレステストでは、Teir1比率だけで6%、さらに普通株だけのコアTier1で4%が必要とした。

米国で邦銀が銀行業務する場合の障害となる可能性

 今後邦銀が米国内で銀行業務をするとなれば、このコアTier1が4%求められる可能性がある。野村証券がコアTier1比率を09年12月末時点で計算したところ、三菱UFJFGが4%台を確保できているが、三井住友FGは3%台、みずほFGは1%台である。

BIS基準

 BISも米FRB流の自己資本比率を採用するかもしれない。