舞鶴高1女生徒殺害事件 容疑者逮捕

逮捕されたのはさい銭泥棒の60歳の無職男性

 男は08年11月さい銭泥棒で逮捕された。しかし警察の狙いは違った。警察は、08年5月、男が舞鶴市内で小杉美穂さんを殺害した疑いだ。この男性の名前は中勝美、60歳である。

物証はない

 しかし物証はない。そのため警察は08年11月、男の自宅を家宅捜索した。当初2日間の予定が、1日の中断を除き5日間も行われた。警察は中が散らかっていたため、長引いたと言っているが、なかなか思うような証拠が出なかったからだろう。その後すぐに殺人罪で逮捕令状がなかったということ自体物証の無さを物語っている。
 窃盗起訴前に殺害容疑を調べると別件逮捕になる。そのため窃盗起訴を待って、殺人容疑について取り調べたという。しかしいまだ自白は得られていないらしい。

裁判員制度回避

 このないない尽くしの中での殺人容疑での逮捕。有罪への道はかなり険しいように思われる。それでも殺害容疑で逮捕したのは、これ以上遅れると裁判員制度での刑事裁判になることを恐れたからではないか。
 このような恥ずかしい起訴が、裁判員制度の手続下が行われれば、マスコミ的にもいいネタだし、もし無罪になったら大きな話題になるタイミングでもある。こうしたこともあって、裁判員制度開始前に起訴できるようにしたものと思われる。