佐藤金融庁長官のFASB批判
金融長官、FSF提言が8%、4%BIS基準を後退させるものではないと声明
FSFが「銀行の自己資本を好況時に8%以上に積み増し、不況時に取り崩せるようにすることを認める」旨を提言したことを受けて、金融庁の佐藤隆文長官は4月6日の定例会見で、「資本を取り崩しても、銀行の自己資本は国際基準の8%、国内基準の4%を下回ることはないとの枠組みが想定される」と発言した。そして、米財務会計基準審議会(FASB)が、時価会計の適用除外など緩和策を導入することに関連して「会計基準の変更で、企業の財務実態が変わるものではない。投資家から見て企業実体をわかりにくくする改変はいかがなものかとも思う」との考えも述べた。