与謝野さん 期末乗りきりに自信

新聞報道から

 与謝野馨財務・金融・経財相(書くだけで疲れる)が、日経のインタビューに「(09年3月末の)企業の資金繰りを心配したが、きちんと乗り越えられるという判断を持つに至ることができた」と答えた、なんて記事が09年3月22日付の日経朝刊の1面に載っている。
 わざわざ、この時期、この程度のことを言い、かつ日経もわざわざ一面に載せるというのも、3月末危機に対する政権の危機感の現われではないか。もちろん非難する気は毛頭ない。こういったコメントも重要だ。仮に夫が浮気をしていても、妻の機嫌を取るために「愛しているよ」と言うことを非難する人はいないだろう。

株価買い支え

 企業の多くが09年3月末に決算を迎える。その時点で、株価がどうなっているか。企業のバランスシートに影響するだけに、各企業も息をひそめて、株価を見ていることだろう。海外の株式市場の値動き、米国流バッドバンク(不良資産買取ファンド)、オバマの記者会見、米議会議員のコメント、各種統計の数字も気になって仕方ないに違いない。
 相変わらず外人売りが続く中、公的年金マネーが株価の買い支えに使われ、個人投資家も3月末を期待して買いに回っている。こうして日経平均も8000円近くまで戻ってきた。このまま3月末までもってくれ。そうした気持ちで企業の財務担当者はこの毎日を過ごしているに違いない。
 3月末の時点で8000円あたりで頑張ってそうな気もするが、3月末が過ぎたらどうなるのだろう。その反動が怖い。

私の本籍地はあくまで財政規律

 与謝野さんは先のインタビューの中で「私の本籍地はあくまで財政規律」と言いながら、「財政規律が重要だといって教条主義的に政策をやっていくのかと言えば、そうではない」と、バランスのとれたコメントをしている。この点は手堅い。
Katy Perry- I kissed a girl 与謝野さんもこの曲を聞いて国会乗り切ってください。
http://www.youtube.com/watch?v=3fBdgZUtpBg&feature=related