日銀の劣後ローン供与策 銀行の評判は

日銀の市中銀行向け劣後ローンの対象

 日銀は17日、政策委員会で、銀行の資本増強を支援すべく、総額1兆円規模を上限にした劣後ローンの引き受けを検討することを決めたが、その対象銀行は国際基準行に限定される。国際基準行は以下の14行だ。
  メガバンク三菱東京UFJ、三井住友、みずほコーポレート
  信託銀行 :三菱UFJ、住友、みずほ
  地方銀行 :静岡,千葉,群馬,山口,滋賀,八十二,中国,伊予

銀行側からの評価

 これら対象銀行は、この日銀の劣後ローン供与策を歓迎している。

  • 金融システムの安定と景気の下支えを図るうえでよい。(山口銀)
  • 株式希薄化や風評リスクにさらされる公的資金の注入に比べて、今回の劣後ローンのほうが踏み切りやすい。(地銀名不明) しかし実際に、制度を利用するかどうかについては、まだ詳細が分かっていないので踏み込んだ検討ができないとしており、日銀は早急に実施内容を明らかにする必要があるだろう。