中川前財務相 バチカンで柵を乗り越え警報機を鳴らす

バチカン美術館で柵を乗り越え、彫像を触り、警報を鳴らす

 G7での酔っ払い記者会見、もうろう会見で引責辞任した中川さん。会見の約15分後バチカン博物館を訪れ、彫刻に触ったり、柵を乗り越え、警報も鳴らしていたことが、バチカン関係者の証言で分かった、という。ここでも、殿のご乱心があったようだ。

上野大使「美術が好きで触ってみたかったようだ」

 中川さんは、博物館の館員、財務省幹部、駐バチカン大使、秘書官らを連れ、1時間半ほどをかけて、バチカン博物館、サンピエトロ大聖堂を見学した。その間、石像を2回ほど触り、ある彫刻作品を見ていた際には後方にふらふら回って近づき過ぎ、柵を乗り越え警報機が鳴ったという。
 同行した上野駐バチカン大使は「美術が好きで触ってみたかったようだが、周囲が振り回されたり、騒ぎになるようなことはなかった」とコメント。大人に対するコメントじゃないな、、、
 財務省は「玉木国際局長は離れたところにいたので、そのような事実を確認していません」と、中川事務所は「ロープを越えて警報は鳴りましたが、美術品には触っていません」と釈明している(毎日新聞2月21日10時45分)。
 午後4時の閉館時刻を30分ほど過ぎていたため、幸いこの醜態を見た一般客、マスコミはいなかった。

なぜ官僚は中川さんを晒し者にしたのか

 しかし、周りのお役人はなんで、制止しなかったのだろう。周りに10人も財務相、外務省関係者がいたのだから当然止めようと思えば止められたはずだ。会談だって、わざと晒し者にしたとしか思えない。週刊誌の記事等によれば、中川さん、官僚とは折り合いが悪く、風通しもかなり悪かったらしい。中川さんのあとは、与謝野さん。与謝野さんは財務省には受けがいい。
 中川さんを弁護する気はないが、財務相の悪意、陰険さが透けて見え、いい気はしない。