土地はある!しかし金がない!という高齢者の方 

 生活福祉資金の一つで、長期生活支援資金というものがある。平成14年創設された高齢者向け貸付制度だ。
 低所得の高齢者世帯の自宅不動産を担保に貸し付けを受けられる。何と言っても利息が安い。年3パーセントと長期プライムレートの安い方の金利で借りられる。現在長プラは2.25%(日銀のHP)だから、年2.25%で借りられるということになる。
 自宅の土地(建物は含まず)の70%まで借りられる。死亡した時点で返済を求められるが、そのとき不動産を処分した返却することも可能である。奥さんがいる場合、自分が先に死んでしまうと、奥さんが路頭に迷うことになりかねないので、その場合は利用できないかもしれない。それでも例えば借りた額が300万円、土地が1000万円なら、土地を売った後700万円で家を買えばいいから、そうしたことでもよければ借りてもいい。
 市町村社会福祉協議会が窓口になっているのでそちらに申し込む。相続人の一人に連帯保証人となってもらう必要があり、これが一番の難関かもしれない。