民泊について

最近,不動産会社から民泊がらみの相談があります。
今日も,そのための訴状を作成しました。
当然無断転貸です。賃貸借契約の場合,使用目的を住居とする約束に違反しています。ですから,裁判では100%勝てます。ただ,こうした人たちは短期で稼ぎまくり,裁判で追い出されるまで居座り,判決が出たら,次のマンションを借りて拠点を移すため,裁判されても屁でもないでしょう。
ですから,裁判する前に
解除通知では,旅館業法違反であり,ただちに取りやめ退去しない場合は,必要な法的手続きをとることもうたいます。
エアビーを利用している場合,エアビーが旅館業違反のほう助をしていることになるため,ただちに掲載を止めるようエアビー宛て申請します
と伝えても良いですね。
ただ警察は動きません。政府もインバウンド4000万人の目標を立てているため,こうした民泊を推進する姿勢であり(業界団体も発足し有力な支持母体になりつつあります。),そのため旅館業法違反もお目こぼし状態です。
まだ試していないのですが,無許可で旅館業をやっている訳ですから,保健所に告発するという方法も良いかもしれません。保健所が動いたら,警察も仕方なく動くかもしれません。まだ試していないので,誰か試された場合は結果をご報告ください。

民泊をやっている人のほとんどが利用しているのがエアビー(Airbnb)です。エアビーの海外での増殖ぶりはすさまじく,パリではホテルのベッド数が11万であるのに対し,エアビーは20万床に達するそうです。そのため,家主が家賃をあげて,賃貸全体の4分の1の借主が更新できず借家を追い出されているそうです。エアビーは表向きはホストファミリーとの交流を目指していると言っていますが,パリのエアビー物件でホストファミリーがいる物件は全体の3%もないそうです。エアビーは,評判が悪い宿泊客は家主が断り,評判が悪い宿は宿泊客が断るため,双方にとってWINWINだと言っていますが,どういう連中か分からないのを同じ家に泊めるのは怖いですよね。