改正個人情報保護法 準備始めてますか

今年(2015年)9月には「個人情報保護法」の改正案が成立しました。これまで、保有する個人情報の合計件数が5,000件を超えない事業者は、個人情報保護法の適用対象外とされていましたが、改正後は1件でも個人情報を保有すれば、個人情報保護法を順守する必要があります。平成29年6月までに施行することになっており,おそらくは平成29年1月以降のいつかに施行されるとは思われますが,今年中に準備しておく必要があるでしょう。
ちなみに個人情報流出事故の原因の1位が誤操作(34.9%),2位が管理ミス(32.3%),3位が紛失・置き忘れ(14.3%)と,オウンゴールがTOP3を占めています。従業員による不正持ち出しは1.5%と低いですが,会社に与えるダメージは非常に大きくなる事案が多く油断できません。PCからメモリーに記録できないようにするなどの技術的防護策,重要情報へのアクセス制限・会議後の資料回収の徹底等の運営的防護策,守秘義務規定の整備や「退職後不正行為が発覚したら退職金の返還を請求する」旨の規定の設置等の法的防護策等がより重要になってきます。