1500人合格をいう日弁連に反省はないのか

日弁連から法曹養成号号外のファックスが届く。
「11月理事会では、司法試験合格者数を1500人とする法曹養成の各段階における規模感のイメージ等を図示した資料(ポンチ絵)が示され、3時間にわたる活発な意見交換が行われました。」
とのこと,参加者は
「法曹養成とは、自分たちが後継者をどのように育てるのかという問題であることが理解できた、自治を守り、我々弁護士会と一緒に頑張ってくれる若手を育てる一環であるということが腑に落ちたとの発言などがありました。」
などと発言。これまでの成果を発展させていこうという,積極的な声が大勢だったようです。

しかし,まぁひとことで言えば「アホか」ですね。
3000人だ,5000人だと言って,大騒ぎ。そんなにたくさん合格させて,司法研修所じゃ間に合わないぞ,というわけで,有象無象のロースクールまで作り,就職浪人を量産。結果3000人は多すぎるとして,1500人に。

けど,日弁連のお偉いさん方,思い出してください。旧制度時代の平成16年には1483人,平成17年には1464人旧司法試験に合格していたんですよ。結局,合格者数を1500人にするということは,振り出しに戻っただけの話でしょう。結局,これまでの大騒ぎはいったい何だったのか。
にもかかわらず,日弁連には何の反省もない。責任を問う声もなく,今の試験制度を自画自賛。このムラ社会の思考停止状態には呆れるほかはありません。