安倍さんはトランプと同レベル

安倍さんが、国連演説後の記者会見で、端無くも、外国人嫌い的体質を暴露する結果となった。
その安倍発言は以下の通り
「今回の難民に対する対応の問題であります。これは、まさに国際社会で連携して取り組まなければいけない課題であろうと思います。人口問題として申し上げれば、我々はいわば移民を受け入れる前にやるべきことがあって、それは、女性の活躍であり、あるいは高齢者の活躍であり、そして出生率を上げていくにはまだまだ打つべき手があるということでもあります。同時に、この難民の問題については、日本は日本としての責任を果たしていきたいと考えております。」
要するに、難民は受け入れないが、代わりに難民支援のための金は出そうじゃないか、という訳だ。
国際メディアはこれについて、
•「安倍首相:日本は難民支援の用意はあるが、受け入れはしない」(ワシントンポストAP通信
•「安倍首相、日本はシリア難民受け入れより国内問題の解決が先」(ロイター通信)
•「日本、シリア難民受け入れの前に、国内問題の対応が不可欠と話す」(英ガーディアン)
などといったタイトルで報道。
官邸の支配下にある日本の政治部記者はこの件を殆ど報道していないだろうが、世界では驚き(軽蔑)をもって報道されている。


シリアでの内戦を機に、ISが勢力を拡大、大量虐殺を繰り返し、国民の3分の1に当たる400万人が難民になった。これは立派な人道問題だと思うのだが、安倍さんは、これを移民受け入れ問題と意図的に矮小化。人口問題は女性の社会進出、高齢者の活用で乗り切るから、難民の受け入れは不要とやってしまった。


この発言で、安倍さんの外国人嫌い体質が明らかになったように思う。安倍さんが「女性の社会進出」を言うのは、共同参画社会的発想からではなく、移民受け入れ論に対するアンチテーゼに過ぎないということだ。要するに、この素晴らしき日本の風俗と伝統を守るために、外国人を入れないよう、女性及び高齢者労働力で間に合わせようというのだ。だから、外国人研修制度の拡充という、インチキ政策が出てくることになる。


結局、安倍さんは、トランプと同レベルの人間だと言うことを世界に示したことになる。
http://www.afpbb.com/articles/-/3061943


その前に安倍さんは、国連でこんな立派な演説を行ったのに、オウンゴールを決めてしまったとしか言いようがない。
「一枚の写真に出会いました。ある難民女性の、カバンの中身を写した写真です。手荷物をたった一つだけ持って難を逃れるとき、人はカバンに、何を詰め込むのか。ダマスカス南方にあるパレスチナ難民キャンプを逃れ、ゴムボートで地中海を渡った二十歳(はたち)の女性、アベーサ(Aboessa)は、多くを持ち出せませんでした。写真に写っているのは、生後10ヵ月の、娘のものばかりです。靴下の替えが一足。一つの帽子と一ビンのベビーフード。眺めるうち、私の目は、、、」