根の深い天津爆発事故

天津の爆発事故は根が深い。
問題点を箇条書きで指摘する。

爆発元の倉庫に許可量を30倍近く上回る猛毒の化学物質が保管されていた疑い
 危険物質の保管は大金をとれ、しかもその保管に伴う費用をケチっていたのでは


倉庫経営企業「瑞海国際物流」の株主には地元政府幹部の親族が名を連ねている
 監督指導もお目こぼしがあったのでは
 習近平は北京、天津、上海のトップの首をすげかえようと図っていた。
 天津市胡錦濤に近いトップを昨年末に追っ払ったが、その後任が未定。
 同市のトップを巡っては、習・江・胡の3人が権力闘争を繰り広げている。
 当然この事故はこのトップ争いの勝者を決める大きなきっかけになる。
 
被害者の大半は消防士
 消防士を英雄として祭り上げ、批判の目をそらすのでは
 日本の法律だと可燃・爆発物質の保管は消防署に届出義務があり、消防署も情報共有している
 消防に情報は来ていたのだろうか
 消防に化学物質火災に対する備えがなかったとの報道もある
 燃焼表面を泡で覆って空気を遮断する「泡消火剤」等の備えがなかったのではないか。
 化学消防車はなかったのか
 
経済への影響
 天津は世界第4位の国際港
 短期的には物流に大きな支障、経済の下押し要因
 中長期的には防災リスクマネジメントの欠如による信用低下

2次被害
 シアン化合物が大量にばらまかれている。
 半径3kmの避難で足りるのか(福一を想起させる)
 広範囲の土壌汚染→港湾の復興長期化、トヨタ等の工場再開も遅れる