6月の失業率3.9%

 総務省が7月30日に発表した6月の完全失業率は3.9%で、4年8カ月ぶりの低水準という。自動車関連は、就業者数が4万人増の121万人、新規求人数が27%増の7504人。宿泊・飲食サービス業も1万人増の379万人、13.5%増の6万1020人。
 しかし自動車関連が雇用を増やしているのは期間工、宿泊・飲食も定着性のない業種のため、雇用の本格的回復があったとは言い難い。
 有効求人倍率も0.92倍と08年6月以来の水準というが、労働市場から徹底した人数も多く、分母が減ったからという見方もあり、これもまた雇用の回復とは即断しにくい。
 有効求人率は地域格差があり、トヨタがある東海、復興需要のある東北は1を上回っているが、北海道、九州は0.8倍をも切っている。