中国経済 以前から曲がり角

 中国マクロ経済学会の王建秘書室長が日経のインタビューに答えて次のようなことを述べていた。
 中国経済の減速は今に始まったわけではない。07年4-6月期に成長率が15%近くになり、ピークとなった。リーマンショックを受けた4兆元の景気対策で09年、10年の成長はかさ上げされたが、」実際は07年後半から5年も減速を続けている。
 所得格差が拡大し、都市化が遅れているため、消費が伸びないことが原因だ。所得の不平等の度合いを示すジニ係数は0.45を超え危険水域の0.5に近い。都市化率は50%を超えたが、出稼ぎ者を除けば実際の都市住民は総人口の3分の1。3分の2は農村に住み、平均収入は都市の3分の1だ。
 20年前にGDPの6割だった消費は、現在は4割台。巨額の投資で生産能力を高め、輸出をテコに成長してきたが、外需がしぼんだ結果、国内は全面的な供給過剰に陥った。
(インフラ投資の加速について聞かれ)根本的な解決にならない。投資の加速は経済の足元の景気を下支えしても、2年も過ぎれば供給過剰問題をいっそう深刻にしかねない。
内需拡大には構造調整が不可欠だが、新たな政策が出てくるのは指導部が後退する。新たな政策が出てくるのは、13年。