中国輸出不調の理由はスマホ

中国の1-3月期の貿易黒字額は8億ドルで、前年の10-12月期の481億ドルから比べると大幅なダウン。中国の輸出の主力商品は、軽工業品とハイテク製品だが、軽工業製品は賃金上昇、欧州の景気後退、銀行の貸し渋りで失速。そうなると頼みの綱はハイテク製品だが、これも調子は良くない。中国はノートパソコンの世界出荷の9割、携帯電話機は7割を占める。しかしスマホは韓国に押されている。現在はスマホの天下。世界集荷台数でPCは前年比1・6%増に比べて、スマホは6割増。勢いが違う。このスマホの好調、ノートパソコンの不調が、中国輸出の不振の一因となっている。
中国で輸出のGDP比は25%。日本の12%の2倍近い(日本の輸出のGDP比は先進国、新興国に比べても最低レベル。日本こそオバマのように輸出倍増計画が必要なのかもしれない)。それだけ輸出の不調が経済に及ぼす影響は大きい。