虐待専門家を全国に配置

 厚労省9月28日発表によると、児童虐待防止医療ネットワーク」を構築するという。仕組みは次の通り。
 地域の医療機関が虐待の疑いある児童をみつけた場合、各県の中核的な小児救急病院に連絡、同病院に配置された児童虐待専門のコーディネーターが虐待の可能性を判断、児童相談所と連携し、虐待児の早期の保護を実現する。
 児童虐待防止法では、意思は児童虐待の疑いある子どもを診察した場合、児童相談所等に通告する義務を負っているが、そのケガの位置や形状から児童虐待の有無を判断するのは難しい。そのため、虐待でもないのに通告したら親から非難されると考え、通告を躊躇することが多い。コーディネーターが、専門知識を生かして、その判断の手助けをしてあげれば、自ずから通告も増えるのではという発想だ。