米連邦債務上限引上げ問題 デッドラインは22日

 米国が、連邦政府総債務残高の法定上限(14兆2940億ドル)引上問題でもめている。オバマ大統領は7月10日夜、休日返上で、民主党共和党の議会指導部と協議したが、不調に終わった。
 元々は両党とも、10年間で4兆ドル規模の財政赤字削減で、協議してきたのだが、共和党が9日、財政赤字削減の規模を2兆ドルに縮小すべきと主張を変えたことで先行きは見通せなくなってしまった。10日の協議で、オバマ大統領は共和党に「10年間4兆ドル」の線に戻るよう促す狙いがあった。
 もし、8月2日までに引上げができないとなると、米国債の借り換えなどができなくなるデフォルトに陥る。議会手続きには10日間程度かかるため、実質的な協議の期限は7月22日とみられる。
 共和党は、オバマの主張する富裕層などへの税優遇(ブッシュ減税)の廃止・縮小に断固反対の態度。民主党も高齢者や低所得者向けの医療保険や医療扶助の改革に消極的だ。そのため、こう着状態に陥っている。
参考:2011年7月12日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/fx/news/20110712-OYT8T00368.htm
 米国で子供の苦手な食べ物はインゲンマメとのことで、オバマ共和党の対応を揶揄し「まめを食べろ」と言っている。また民主党の対応も含めてだかは不明だが「絆創膏は一気にはがせ」とも言っているそうだ(痛いからと言って少しずつはがせば、痛みが長時間続くから)。