地積が滅茶苦茶になった地域の境界画定はどうするか

被災地の境界画定

 がれきや土砂を取り除いた後、土地の境界がどうなるか。地盤沈下などで基準点がずれた場所も多く、そうなると、何を基点に境界を定めたらよいかも分からない。
 地積測量図は、土地を分筆とか合筆しないと、地積測量図は作られない。仮に測量図があっても、境界石、道路境界標(石)がなければ意味がない。1年前には前原誠司国土交通相(当時)が「災害復旧時に支障が出る」と懸念を表明。市町村に早期の調査を求めていた中で、今回の大震災が起きてしまった。
 さらには、今回は大規模なプレート移動に起因しての自身のため、地殻変動で基準点自体のの位置もずれているという。そうなると、津波で道路と建物敷地の境界も分からなくなった地域では復元は100%無理だろう。

土地をガラガラポンするしかない

 こうなったら方法は一つしかない。津波で境界がぐちゃぐちゃになった地域は、地域全体を札幌のように全部碁盤目に作りなおす。区画整理は国の予算で全部行う。そして登記簿上記載された地積に基づき、新しくできた土地を配分する。ある程度保留地を設けておく。「本当はもっと面積が広かったんだけど、固定資産税を安くするため、面積を狭くして登記していたんだ(所謂縄延び)」なんて人は、それを証明したときに限り、保留地の売却金で配当する。
 なんて法律を作らないと解決は無理ではないか。