もんじゅを忘れていませんか

2010年8月26日、炉内中継装置(直径46cm、長さ12m、重さ3.3トン)がつり上げ作業中に落下する事故が起きた。炉内中継装置というのは、原子炉内で燃料を移動するための装置だ。燃料交換作業を終えた後の片付け作業中、この炉内中継装置をクレーンみたいなもので、約2メートルつり上げたところで突然、炉内中継装置本体が原子炉容器内に落下したという事故だ。
これまで、様々な方法で炉内からこれを取りだそうとしているのだが、全くうまく行ってない。今地震が来て、原子炉でこの鉄クズがゴロゴロ暴れまわったら、燃料棒が破損されたり、大変なことが起きてしまう。当時の責任者は事故後自殺してしまった。
日本原子力研究開発機構敦賀支部のHP内に「もんじゅ炉内中継装置落下関連情報」として、炉内中継装置の落下関連のプレス発表文、外部公表資料を全件掲載している。これを見ると、延々と「できませんでした。」の経過が続いている。
http://www.jaea.go.jp/04/turuga/jturuga/press/rcr.html
次回は「浜岡原発を忘れていませんか」を書く予定